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特集 脂質異常と冠動脈疾患

トピック 究極のLDL-C低下―PCSK-9阻害薬による大規模臨床試験からみた適応集団―

南尚賢阿古潤哉

CARDIAC PRACTICE Vol.29 No.2, 41-45, 2018

PCSK9阻害薬は,LDL-C受容体の代謝にかかわるプロ蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(proprotein convertase subtilisin/kexin type 9:PCSK9)を選択的に阻害するヒト型モノクローナル抗体である。近年,複数の大規模臨床試験によって,その著明なLDL-Cの低下作用と安全性が示されるとともに,心血管イベント抑制効果も証明されつつある。わが国でも,心血管イベント発症リスクが高く,スタチンを最大耐用量投与してもLDL-Cが管理目標値に達しない脂質異常症もしくは家族性高コレステロール血症患者を対象に保険適用となっている。一方,その高い薬価から,よりcost-effectivenessの高い患者群に限定した処方が求められ,適応となる集団を吟味する必要がある。本稿では,PCSK9阻害薬に関する主な大規模臨床試験をもとに,その適応集団について考察する。
「KEY WORDS」dyslipidemia,atherosclerosis,cardiovascular disease,statin

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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