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「笠貫 宏」

CARDIAC PRACTICE Vol.28 No.3, 78-80, 2017

【はじめに】
笠貫宏先生が日本の循環器学に貢献された功績はとても大きい。循環器学,特に不整脈領域における基礎から臨床,そして社会活動においては日本の指導的役割を果たされ,現在の発展を支えたといっても過言ではありません。
【心臓病学の黎明期】
笠貫先生は1969年に東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所(心研)内科に入局されました。当時の心研は,全国より学園紛争のために母校を捨てた血気盛んな青年医師が榊原仟先生,廣澤弘七郎先生のもとに集い,まさしく野武士集団ということばが相応しい場所でありました。
先生の循環器研修は,心電図の記録紙の現像の仕事に始まったと伺っています。その後,心電図は直記式記録となり,リアルタイムで心臓の電気現象を把握できるようになった興奮は今でも忘れられないとおっしゃっています。とはいっても現在の心電図モニターとは異なり,心研入局当時はポリグラフを廊下に運び,ベッドサイドから延長コードを介して一晩中心電波形を観察する手作りのシステムであります。先生の熱意がなければできないものであり,先生の心臓病学の原点はここにあったと思われます。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録