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基礎 iPS・ゲノム創薬への取り組み

CARDIAC PRACTICE Vol.28 No.3, 17-21, 2017

心不全や心筋梗塞などの循環器疾患に対しては,生命予後を改善させる薬物がすでに複数開発されている。またデバイスや移植医療の進歩によってこれまで治療困難であった疾患でも治療選択肢が得られるようになり,治療満足度は高いように思われる。しかし,心不全患者の多くは頻繁な入退院を繰り返すことからquality of lifeを大きく損ねるのみならず,その社会的な影響は依然大きい。また,医療経済的側面からも,医療費の疾患別の内訳では循環器疾患が首位で20%を占め,特に補助人工心臓をはじめとするデバイスを用いた治療は大変高額であり,医療費高騰の一因となっている。このため新たな心疾患治療薬の開発への期待は大きい。本稿では,近年の技術進歩が目覚ましい「iPS細胞」および「ゲノム解析」を心疾患治療薬に応用する試みを紹介する。これらの技術はヒト,特に患者の細胞およびゲノムを創薬対象の出発点としており,全く新しい治療薬を創出しうる可能性がある。
「KEY WORDS」iPS細胞,心筋細胞,ヒトゲノム,心筋症,遺伝性不整脈

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抄録