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臨床 異所性脂肪に対する治療介入

Therapeutic intervention for ectopic fat accumulation

CARDIAC PRACTICE Vol.27 No.4, 39-43, 2016

「はじめに」異所性脂肪とは本来脂肪の蓄積しない部位である心臓,血管周囲,肝臓,筋肉,膵臓などの脂肪細胞以外(nonadipose tissue)に蓄積する脂肪で,それらはそれぞれ臓器局所や全身において慢性炎症,インスリン抵抗性を引き起こすことで脂質異常症,耐糖能異常,高血圧症などの機能障害をもたらす。そしてさらには循環器疾患,心血管疾患を引き起こしやすくするという病態の形成に密接に関連している。脂肪細胞は余剰エネルギーを脂肪という効率的な形で蓄積し,必要時に生体内に再供給するために機能分化した細胞である。しかし摂取エネルギー,消費エネルギーのバランスの破綻状態である肥満状態になると皮下脂肪や内臓脂肪以外の本来の脂肪が蓄積しない部位にも脂肪の蓄積を認める。近年,脂肪の蓄積,沈着を評価する方法としてCTやMRI,なかでも¹H-MRS(proton magnetic resonance spectroscopy)といった手法が用いられ,心臓,肝臓,骨格筋などにおける細胞内,細胞外の脂質量を非侵襲的に評価できるようになっている。肥満者や肥満を伴う糖尿病では健常者に比べて心臓や肝臓における細胞内脂質量が増加していることが報告されている1)。
「KEY WORD」異所性脂肪,食事療法,運動療法,認知行動療法,肥満外科治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録