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特集 Onco-Cardiology―がん化学療法と心血管合併症

トピック がんサバイバーの心血管リスク

Cardiovascular risk factors in cancer survivors

塩山渉

CARDIAC PRACTICE Vol.27 No.2, 55-60, 2016

「はじめに」がんの診断技術や治療技術の進歩により,がん患者の生存率は年々向上している。しかしその一方で,がん治療後数年を経て,心臓をはじめとする他臓器への合併症が顕在化し,患者のQOLが低下したり,致死的となることが懸念される。抗がん剤治療や放射線治療による直接的な心血管障害に加え,がん患者,特にがん治療経験者は何らかの脆弱性(fragile)を有し,潜在的に心予備能が低下していることも晩発性障害の原因となることを念頭に置くべきである。これまで循環器内科医ががん診療にかかわることは少なく,多くの循環器合併症は見過ごされてきた。本稿では,がんサバイバーに特有の心血管リスクについて概説し,がん診療において循環器内科医の介入が必要不可欠であることについて言及する。
「KEY WORD」がんサバイバー,晩期合併症,心毒性

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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