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特集 肺高血圧症と右心機能

臨床 肺高血圧症に伴う右心機能―MRIによる右心機能評価を含めて―

Echocardiographic assessment for right ventricular function in pulmonary hypertension

大郷剛森田佳明

CARDIAC PRACTICE Vol.26 No.2, 37-40, 2015

「はじめに」肺高血圧症は根本的には肺血管の疾患であるが,後負荷増加に伴う右心機能変化が運動耐容能や予後を大きく左右する。現在使用されている肺血管抵抗や運動耐容能などの予後予測因子は,大きくは右心機能を直接もしくは間接的に関連した測定項目である。右心機能を評価する場合,心臓カテーテルや心エコーなどさまざまな測定モダリティーがあるが,侵襲度,空間分解能や再現性などで制約がある。現在,右心機能評価において非侵襲的,非被爆かつ正確で再現性も高い検査方法として心臓MRIがゴールデンスタンダードとなりつつある1)。
「肺高血圧症における右心室機能の変化とその測定の意義」肺高血圧症は肺血管リモデリングなどのメカニズムにより肺血管抵抗と肺動脈圧の上昇を来たす疾患であり,その後負荷増加は特に右心室に影響を与える。肺高血圧症は肺血管の疾患ではあるが肺高血圧症における運動耐容能と生命予後に最も関係するのは肺血管抵抗が上昇したことによる後負荷上昇に対して右室が対応する能力である。そのため肺高血圧症では実際には右心不全が肺高血圧症の最も多い死因である2)。
「KEY WORD」肺高血圧症,右心機能,MRI

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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