<< 一覧に戻る

特集 実診療に即した心房細動マネージメント

臨床 抗血栓凝固療法の適応と実際

Indication and current status of antithrombotic (anticoagulation) therapy in patients with atrial fibrillation

小谷英太郎

CARDIAC PRACTICE Vol.26 No.1, 27-34, 2015

「はじめに」心原性脳梗塞は,他の病型の脳梗塞(アテローム血栓性梗塞,ラクナ梗塞)に比べ重症度が高く,退院時ADL,生命予後が不良である1)。そのため,心房細動治療において,心原性塞栓症の予防である抗血栓療法はきわめて重要と位置づけられる。5年ぶりに改訂された「心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)」 2)においても,抗不整脈治療よりも先に記載されており,基本的な考え方は2008年改訂版3)から踏襲されている。
「心房細動治療における抗血栓療法」抗血栓療法には抗凝固療法と抗血小板療法が含まれる。抗血小板療法については,2008年改訂版3)からアスピリンが推奨薬から外れているため,心房細動治療における抗血栓療法は,原則的に抗凝固療法を意味する。根拠となったJAST研究4)は,日本人の非弁膜症性心房細動896例を対象に,アスピリン150~200mgの脳梗塞,一過性脳虚血発作(TIA),および心血管死に対する予防効果を検討した試験であったが,有効性は認められず,むしろ重篤な出血が対照群より約4倍高頻度に発生した。よって,現在アスピリンは心原性脳梗塞の予防薬のラインナップから除外されている。
「KEY WORD」心房細動,心原性脳梗塞,抗凝固療法,ワルファリン,新規経口抗凝固薬(NOAC)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る