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特集 交感神経と循環器疾患Revisited

最近のトピックス 高血圧に対する腎交感神経アブレーション

Catheter-based renal sympathetic denervation for treatment of hypertension

福田英克木村玄次郎

CARDIAC PRACTICE Vol.23 No.2, 19-24, 2012

「はじめに」 最近の臨床治験の結果, 治療抵抗性高血圧患者において腎動脈にアブレーションカテーテルを誘導し, 腎動脈周囲を走行する腎交感神経を焼灼することにより, 確かな降圧効果が得られることが明らかになった. さらに, この腎交感神経アブレーションにより, 耐糖能異常や睡眠時無呼吸も改善することも報告された. これらの研究成果により, 高血圧および心血管イベント発症における交感神経系の役割が, 改めて重要視されつつある. 本稿では, 腎交感神経活動の亢進が高血圧の発症・維持に寄与するメカニズムについて概説し, 治療抵抗性高血圧患者に対する腎交感神経アブレーションについて解説する. 「腎交感神経活動の亢進が高血圧の発症・維持に寄与するメカニズム」 Pageがモザイク説で示したように, 本態性高血圧は, 神経性因子, 昇圧物質, 循環血液量, 血管内径, 心拍出量など多くの要因の相互作用により生ずる.
「KEY WORD」高血圧,腎交感神経,カテーテル治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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