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特集 第35回日本栄養アセスメント研究会発表演題より

回復期リハビリテーション病院入院患者の栄養状態とサルコペニアの評価

Assessment of nutritional status and sarcopenia in the convalescence rehabilitation hospitalized patients

濱野正和百木和林史和松本佳也林佑紀喜多未耶子合田恵美安井薫宍戸理佐原暢孝羽生大記

栄養-評価と治療 Vol.30 No.1, 47-51, 2013

「SUMMARY」近年, リハビリテーション(リハビリ)を必要とする高齢患者に栄養障害を認めることが報告されているが, 栄養状態とリハビリとの関連性を示す報告は少ない. そこで, 入院患者の栄養状態をMNA(R)-SFにより分類し, リハビリの効果を検討したところ, より低栄養状態の患者ではリハビリの効果が十分でなかった. 以上のことから, 適切な栄養管理とリハビリの併用が必要であると考えられた. 「I 緒言」わが国は世界に類をみないスピードで高齢化が進行しており, 充実した高齢者医療の整備が望まれる. 「平成22年度国民生活基礎調査の概況」によると, 要支援・要介護状態になる主な要因は, 脳血管疾患, 骨折・転倒や関節疾患などの運動器の障害, 高齢による衰弱, 認知症である1). 脳血管疾患や転倒などによる骨折(特に大腿骨頸部骨折)は高齢者の自立生活や退院後の社会復帰を大きく阻害する要因となりうるため, 受傷予防と受傷後の機能訓練などのリハビリテーション(リハビリ)が重要となる.
「KEY WORDS」リハビリテーション,MNA®-SF,機能的自立度評価表(FIM),サルコペニア,認知機能

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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