SUMMARY 多施設での肝硬変の成因別の栄養病態を検討した。成因ではHCV,HBVには性差がなく,アルコール性は男性が,NASHを含むその他の成因では女性が多い傾向を示し,また,BMI25未満ではBMI25以上に比べ,高齢で肝癌の既往も多い傾向を示した。肝癌の既往のある群は既往のない群に比し,男性が多く高齢で,血清Alb,血小板,血清脂質が低く,血中アンモニア濃度が高く,肝予備能が低下した症例が多くみられた。 KEY WORDS ■ 肝硬変 ■ 肝癌 ■ BMI ■ 栄養代謝障害