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第33回日本栄養アセスメント研究会発表演題より

地域密着型地方病院における入院時栄養アセスメントとしての小野寺のPNI(prognostic nutritional index)の有用性

梶谷伸顕安井恵木下真貴池田訓子

栄養-評価と治療 Vol.28 No.1, 36-38, 2011

地方小病院の入院時アセスメントとして小野寺の予後栄養指数(PNI)の有用性について検討した。PNIが30以下(A群),40.1以上(C群)で平均在院日数(A群:35.7日,C群:18.3日)と死亡率(A群:34.3%,C群:1.8%)に有意差を認めた。在院日数,死亡率とも相関性を認め,しかも簡便かつ利便であり有用性が示唆された。

KEY WORDS
■小野寺のPNI ■入院時栄養アセスメント ■NSTアセスメント ■在院日数 ■死亡率

Ⅰ はじめに

 医療機関または施設,在宅における栄養療法の重要性は周知のことである。栄養不良は死亡率や罹患率の増加をもたらす。医療現場では合併症のリスク増大,在院日数の延長などがあり,患者家族からするとQOLの低下,医療費・看護・介護の負担増大,入院期間増加などが列挙される。ゆえに栄養療法が重要となってくるわけである。入院時にすでに栄養不良と思われる患者は程度を識別し,対象者は栄養療法を受けなければならない。篩にかけるため栄養サポートチーム(nutrition support team;NST)が栄養アセスメントを行い,介入の要否を判定する。栄養アセスメントとしては主観的包括的評価(subjective global assessment;SGA)と客観的栄養評価(objective data assessment;ODA) がある。ODAのパラメーターとしては多種多様のものが知られている1)。
 ODAのパラメーターとして予後栄養指数(prognostic nutritional index;PNI)は,消化器癌手術前の患者の栄養状態を評価し,手術危険度を予測することに用いられ,術後合併症の発生率低減や予後改善に寄与してきた。一般的な血液検査のみで評価できることから,最近はNSTによる栄養アセスメントの1項目に取り入れられている。
 今回われわれは,一地方の地域密着型の小規模病院において,入院時アセスメントとして多種の消化器癌術前予後判定指数が存在するなかで,小野寺のPNIの有用性を検討したので報告する。

Ⅱ 目 的

 50床の地域密着型地方病院における入院時栄養アセスメントとして,小野寺のPNIの有効性について検討する。

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