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特集 食事療法と運動療法

Ⅰ. 食事療法の基礎と臨床 3.糖・脂質代謝疾患予防・改善のための食事療法のエビデンス

佐々木敏

The Lipid Vol.32 No.1, 33-40, 2021

炭水化物と脂質の摂取量バランスが体重や血中脂質,ヘモグロビンA1c(HbA1c)に与える効果を,糖・脂質代謝疾患の高リスク集団または患者集団を対象として検証した介入試験をまとめた最近のメタ・アナリシスから紹介した.低炭水化物食と低脂質食はほぼ同程度の減量効果を示し,低炭水化物食はHDLコレステロール上昇効果,低脂質食はLDLコレステロール低下効果を有していた.低炭水化物食が2型糖尿病患者のHbA1cを低下させる効果は,有意な結果が得られた研究は厳格かつ短期間の介入試験に限られていた.一方,速食いは肥満やメタボリックシンドロームの発症と密接な関連が示されている.しかし,その効果を検証した介入試験は乏しく,知見が待たれる領域である.
「KEY WORDS」糖質,炭水化物,脂質,食べる速さ,栄養疫学

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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