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特集 生体制御にかかわる多彩なリポクオリティ~基礎から病態まで~

10.リポクオリティと皮膚疾患

本田哲也椛島健治

The Lipid Vol.30 No.4, 82-87, 2019

プロスタグランジンを代表とする脂質メディエーターは,生体恒常性維持だけではなく,さまざまな疾患の発症や制御に重要な役割を果たしていることが明らかとなっている.皮膚疾患においては,アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの慢性皮膚炎症性疾患の病変部で各種脂質メディエーターが上昇していることが知られており,病態への関与が研究されてきた.本稿では,慢性炎症性皮膚疾患の代表であるアトピー性皮膚炎における脂質メディエーターの役割とその治療応用への可能性について,プロスタグランジン,ロイコトリエンについて焦点を当て,最近の知見を解説する.
「KEY WORDS」プロスタグランジン,アトピー性皮膚炎,2型免疫反応,Th2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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