<< 一覧に戻る

特集 免疫と代謝の接点:イムノメタボリズム

Ⅲ.イムノメタボリズムの新たな展開

3.がんとイムノメタボリズム―代謝制御による抗腫瘍免疫応答増強のメカニズム―

高塚奈津子茶本健司

The Lipid Vol.30 No.2, 79-86, 2019

免疫チェックポイント阻害薬は,T細胞を活性化することで効果を発揮する.このことは抗腫瘍免疫応答のなかでも,エフェクターCD8⁺ T細胞の活性が重要であることを示唆する.CD8⁺ T細胞はその分化段階に伴い,細胞内代謝の切り替えを起こす.エフェクターCD8⁺ T細胞への分化や機能獲得,生存には解糖系に加え,酸化的リン酸化や脂肪酸酸化とのバランスのとれた代謝リプログラミングが必要である.一方,がん局所では種々の免疫抑制機序により,T細胞は機能障害に陥っている.本稿では,がんの代謝特性による免疫抑制機構および,代謝制御によるT細胞応答増強のコンセプトについて言及する.
「KEY WORDS」programming death-1;PD-1,解糖系,酸化的リン酸化,メモリーT細胞,ミトコンドリア

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る