<< 一覧に戻る

特集 免疫と代謝の接点:イムノメタボリズム

Ⅲ.イムノメタボリズムの新たな展開

2.腸内細菌とイムノメタボリズム

小口宙之長谷耕二

The Lipid Vol.30 No.2, 72-78, 2019

宿主は腸内細菌が棲息する住処と食を提供する一方,腸内細菌は食物残渣からの栄養源の抽出や病原性細菌の定着阻止に寄与し,共生関係を築いている.腸内細菌との共生関係の破綻は,炎症性腸疾患をはじめとする慢性炎症疾患やメタボリックシンドロームなどさまざまな全身性疾患につながることが知られている.腸内細菌の定着は免疫・代謝系の成熟に欠かせないが,近年,腸内細菌が供給する代謝物が宿主-微生物間相互作用を担うことが判明しつつある.本稿では,脂質系代謝物を中心とした腸内細菌とイムノメタボリズムについて最近の知見を概説するとともに,われわれの研究についても紹介したい.
「KEY WORDS」腸内細菌,免疫,代謝,腸内細菌代謝物,脂質

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る