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特集 性ホルモンと血管脂質代謝

Ⅱ.エストロゲン 3.選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)と脂質代謝,動脈硬化症

竹内靖博

The Lipid Vol.29 No.3, 36-41, 2018

SERM(selective estrogen receptor modulator)は非ホルモン構造のエストロゲン受容体作動薬である.SERMのうちラロキシフェンとバゼドキシフェンは骨組織ではエストロゲン・アゴニストとして,乳腺や子宮ではアンタゴニストとして作用し,骨粗鬆症治療薬として承認されている.ラロキシフェンでは血清LDLコレステロール低下作用など脂質代謝の改善効果が認められることから,動脈硬化症による心血管・脳血管障害の予防や改善効果が期待されている.しかしながら,大規模臨床研究において,それらのイベント発生の抑制効果については十分に実証されるには至っていない.
「KEY WORDS」ラロキシフェン(raloxifene),MORE試験(MORE trial),RUTH試験(RUTH trial)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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