特集 エピゲノムとメタボリズムのクロストーク
8. NAD依存性脱アセチル化酵素と糖脂質代謝
The Lipid Vol.28 No.3, 60-65, 2017
サーチュインはNAD+依存性の脱アセチル化酵素であり,栄養状態や環境刺激に対してさまざまな生物学的応答を示す.哺乳類では7種類のサーチュイン(SIRT1~SIRT7)が存在しており,それぞれが特有の酵素活性・細胞内局在を呈する.SIRT1は種々の転写因子に作用し代謝の恒常性維持に関与している.また最近まで酵素活性の不明であったSIRT7も肝臓や脂肪組織における糖脂質代謝を制御していることが明らかになってきた.
「KEY WORDS」サーチュイン,NAD,SIRT1,SIRT7
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