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特集 肝疾患と脂質代謝

9. 胆石症・胆管結石と脂質代謝

菅野啓司小林知貴木村一紀田妻進

The Lipid Vol.28 No.2, 74-79, 2017

胆石症の多くを占めるコレステロール胆石は肝臓における脂質代謝と密接に関連している.胆汁中コレステロールは胆汁酸およびリン脂質とミセルを形成して溶存しているため,これらのバランスの破綻が病態の中心となる.脂質異常症のなかではⅣ型高脂血症(高トリグリセライド血症)が胆石と関連がある.さらに,脂質異常症に対する治療薬によっては催石性を有するものもあり注意を要する.近年,核内受容体の同定と脂質・胆汁酸代謝における役割が解明され,遺伝子レベルで胆石症の病態生理が明らかになりつつある.今後,胆石症の予防的観点からこれらの知見の応用が期待される.
「KEY WORDS」胆石症,脂質代謝,コレステロール過飽和胆汁,核内受容体,胆石関連遺伝子

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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