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特集 PPARα revisit

Ⅱ.PPARαと疾患 3.心不全におけるPPARαの機能

佐渡島純一

The Lipid Vol.27 No.4, 54-60, 2016

「Summary」高血圧や心筋梗塞などの心筋障害の持続は心不全を誘発する.心不全になると,心室の拡張や繊維化などの“形態的リモデリング”とともに,脂肪酸の酸化の低下などの“代謝リモデリング”が起こり,後者はATPの産生に多大な影響を及ぼす.PPARαは通常RXRαと結合して脂肪酸の酸化を司る遺伝子の発現を促進するが,ストレス存在下の心臓ではPPARαはSirt1と結合して,PPARαターゲット遺伝子の一部の転写を抑制し脂肪酸の酸化を抑制する.本稿では,心臓においてストレスの存在下でPPARαがパートナーをRXRαからSirt1へ乗り換えてPPARαやERRαのターゲット遺伝子の転写を抑制する機序について概説する.
「Key Words」心不全,心筋リモデリング,脂肪酸代謝,PPARα,Sirt1

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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