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特集 新しいリピドーシス―中性脂肪と臓器障害―

Ⅱ.脂肪毒性の臓器特性 3.膵β細胞における脂肪毒性

親泊政一

The Lipid Vol.27 No.3, 66-72, 2016

「Summary」脂質はエネルギー源でもあり,細胞内外のシグナル伝達物質でもある.エネルギーとして余った脂質は第一に脂肪細胞に貯蔵されるが,過剰に存在する場合は膵β細胞など異所性に蓄積する.過剰な脂質は,膵β細胞の役割であるインスリン分泌という機能の低下のみならず,病的ストレスとして膵β細胞死を導く脂肪毒性をもつことがわかってきた.そのため,動物性脂質の摂取の増加と相まって,脂肪毒性が糖尿病の発症のメカニズムとしても脚光を浴びている.本稿では,膵β細胞での脂肪毒性を示す臨床知見に加えて,脂肪酸がもつ代謝と細胞内シグナル伝達のふたつの側面から脂肪毒性のメカニズムについて紹介する.
「Key Words」酸化ストレス,小胞体ストレス,オートファジー,セラミド,GRP40

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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