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特集 サルコペニア

Ⅲ.サルコペニアの予防と治療 サルコペニア予防と治療における栄養の役割

葛谷雅文

The Lipid Vol.27 No.1, 61-66, 2016

「Summary」サルコペニア,特に加齢に伴うサルコペニアに対する予防・介入法のなかで,栄養介入はその効果がある程度確立されている有用な方法である.しかし,科学的なしっかりしたエビデンスがあるとの意味では十分な蛋白質またはサプリメントとしてロイシンをはじめとする必須アミノ酸ぐらいしかまだあげることができない.しかも単独介入よりは,いずれもレジスタンス運動との併用により,より効果があることが証明されている.そのほかビタミンDの介入に関しては今後期待ができるが,さらなるエビデンスの蓄積が必要ではある.
「はじめに」サルコペニアの概論はすでに他項で述べられていると思うので省略するが,このサルコペニアを指す現象「高齢者の筋肉が萎縮し,力がなくなる」ことは以前より知られていた.何も新しくできた病気ではない.高齢者の下肢の筋肉が萎縮し,よろけやすくなり,よく転ぶ現象を昔から「ヨボヨボ」などと形容されてきた.年をとれば当たり前のことであり,以前はこれを重大なことと捉える者はいなかった.
「Key Words」栄養,蛋白質,アミノ酸,ビタミンD

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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