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特集 サルコペニア

Ⅱ.サルコペニアと加齢関連疾患 サルコペニアと糖尿病

山岡巧弥田村嘉章荒木厚

The Lipid Vol.27 No.1, 48-54, 2016

「Summary」糖尿病,特に高齢者の糖尿病は,下肢の筋肉量,筋力,身体能力,筋肉の質の低下を招きサルコペニアを起こしやすくなる.高齢,高血糖,インスリン抵抗性,神経障害がサルコペニアの要因となる.サルコペニアは狭義の身体的フレイルを構成する概念のひとつであり,進行すると転倒,要介護,死亡を起こしやすくなる.糖尿病は肥満症を合併しやすいため,サルコペニア肥満をきたしやすい.サルコペニック肥満には炎症やインスリン抵抗性が関与し,instrumental activity of daily living(IADL)低下や死亡を起こしやすい.糖尿病患者におけるサルコペニアの対策として十分なエネルギーと蛋白質を補う食事療法,レジスタンス運動,および適切な血糖コントロールを行うことが重要である.
「糖尿病とサルコペニアの疫学」
「1.糖尿病におけるサルコペニアの有病率」国際糖尿病連合(IDF)の発表によると,世界の糖尿病有病者数は2014年時点で3億8,670万人(有病率8.3%)に上り,2035年までに5億9,190万に増加すると予測している.
「Key Words」サルコペニア,糖尿病,サルコペニア肥満,インスリン抵抗性,フレイル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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