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特集 サルコペニア

Ⅱ.サルコペニアと加齢関連疾患 サルコペニアとロコモティブシンドローム

村木重之

The Lipid Vol.27 No.1, 34-40, 2016

「Summary」高齢者においては,サルコペニアや骨粗鬆症,変形性関節症は高率に併存しており,これらを包括した考え方としてロコモティブシンドロームが提唱された.われわれは,2005年より運動器疾患をターゲットとした大規模住民コホート研究ROADスタディを立ち上げ,地域代表性を有した3,040例の男女を対象にベースラインおよび追跡調査を行い,筋力,筋量の年代別標準値を確立するとともに,サルコペニアの有病率やQOLへの影響,変形性関節症やその痛みとの関連などを明らかにした.サルコペニアとロコモティブシンドロームには多数の共通点があり,その関連性についてはこれからの議論が待たれるが,ロコモの主要な原因疾患としてサルコペニアがあると考えるのが望ましいと思われる.
「はじめに」高齢による衰弱は,平成22年度国民生活基礎調査において脳卒中,認知症に次いで要介護の原因の第3位を占めており,その主たる原因としてサルコペニアによる脆弱化があげられている.
「Key Words」疫学,関節症,骨粗鬆症,ロコモ度テスト,臨床判断値

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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