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特集 サルコペニア

Ⅰ.サルコペニアの成因・病態・診断 サルコペニアの病態と診断

佐竹昭介荒井秀典

The Lipid Vol.27 No.1, 11-17, 2016

「Summary」加齢による骨格筋の減弱は,身体機能や代謝機能における生物学的な老いの変化を反映するため,その特色を学術的に記載する価値があるとされ,1988年にIrwin Rosenbergが筋肉の喪失を意味する「サルコペニア」という造語を提唱した.しかし,概念の定義や評価方法が長年曖昧であったため,2010年に欧州のワーキンググループがこれらをまとめコンセンサスレポートとして発表した.そののち,アジアでもワーキンググループが組織され,欧州でのコンセンサスに歩調を合わせて評価基準を発表している.一方,その病態については,生理学的,分子生物学的な面から研究が進められ,解明に向けた努力がなされている.
「はじめに」加齢に伴う重要な身体機能変化のひとつは移動能力の低下であり,筋肉量の減少や基礎代謝の低下を伴う.このような加齢変化の特徴を学術的に記載するため,Irwin Rosenbergは,ギリシア語で筋肉と表す‘sarx’と,喪失を意味する‘penia’を合わせて,「サルコペニア」という用語を提唱した1).
「Key Words」一次性サルコペニア,二次性サルコペニア,蛋白同化抵抗性,EWGSOP,AWGS

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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