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特集 家族性高コレステロール血症(FH)の新しい治療

Ⅱ.FH の診断および評価 小児の家族性高コレステロール血症

土橋一重

The Lipid Vol.26 No.4, 41-46, 2015

「Summary」小児に対しては,一般的な脂質異常に対して薬物療法を行わないので,家族性高コレステロール血症(FH)についての認識も十分でない印象がある.しかし,FHは小児期から適切な対応が必要であり,特に若年性の冠動脈疾患の家族歴がある場合,同様なことは避けたい.日本動脈硬化学会の2012年版ガイドラインでは,新たにFHの診断基準も明示され,FHには重要な位置付けがされている.小児FHの治療については,その程度もさまざまであるのでケースバイケースとなるが,最近は,食事・生活習慣の改善とともに,早めに薬物も考慮しようという流れにある.
「Key Words」小児,遺伝,診断基準,薬物療法,管理

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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