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特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012

脳血管疾患予防対策

木下誠

The Lipid Vol.24 No.1, 48-52, 2013

[Summary] 脳血管疾患は脳出血, 脳梗塞, くも膜下出血よりなるが, 高コレステロール血症が発症に関与しているのは脳梗塞の中のアテローム血栓性脳梗塞である. スタチンを投与した予防試験の結果より, 高LDLコレステロール血症治療により脳梗塞発症リスクが減少することは明らかである. ただし, 脳血管障害の最も大きなリスクは高血圧であり, 血圧をコントロールすることが脳血管障害予防のためには最も重要であることは忘れてはいけない. 「はじめに」脳血管疾患は三つの病型(脳出血, 脳梗塞, くも膜下出血)に分類されている. 2009年に発表された脳卒中データバンクによるとわが国での脳血管障害の病型別発症頻度は, 脳出血が18%程度, くも膜下出血が7%程度で, それ以外が脳梗塞と報告されている1). 欧米の脳血管障害病型別発症頻度と比較すると脳出血がまだ多く, 相対的に脳梗塞が少なくなっている.
「Key Words」脳血管障害,脳梗塞,LDLコレステロール,高血圧

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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