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特集 リポ蛋白受容体―正常細胞と病的細胞における役割―

受容体研究による細胞機能の発見 LDL受容体ファミリーの構造と蛋白質間相互作用

北郷悠高木淳一

The Lipid Vol.23 No.4, 56-62, 2012

[Summary]LDL受容体(LDLR)ファミリー分子は, リポ蛋白質の取り込みにとどまらず, 細胞へのシグナル伝達など生命活動の根源にかかわるさまざまな機能を有する. これら分子の細胞外領域は, 基本的に3種の構造単位をさまざまに組み合わせ, さらに大きな構造変化をすることによって多彩なリガンドを認識するという独特の機能を獲得している. 重要な疾患にも本質的にかかわっているLDLRファミリー分子の機能を知るためには, そのリガンド認識に関する構造情報が必須である. 本稿では, 結晶構造解析によって明らかになってきたLDLRファミリーのリガンド認識機構について, 現在得られている知見を紹介する. 「はじめに」LDL受容体(LDLR)は, リポ蛋白質複合体粒子のレセプターとして発見され, コレステロールの細胞内への取り込みにおいて主要な役割を果たすことはあまりにも有名である. その後, LDLRにホモロジーのある受容体様蛋白質が次々に遺伝子クローニングされ, それらは「LDLRファミリー〔またはlipoprotein receptor-related protein (LRP)ファミリー〕」とよばれるようになった.
「Key Words」LDL受容体,結晶構造,細胞外領域,リガンド結合

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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