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特集 腸管からのシグナル

腸管からのシグナル新しい側面 脂質代謝の視点からみたインクレチン

山田祐一郎

The Lipid Vol.23 No.3, 65-68, 2012

[Summary]インクレチンとは消化管由来で膵β細胞からのインスリン分泌を促進する因子で, その実体は二つの消化管ホルモンgastric inhibitory polypeptide (GIP)とglucagon-like peptide-1 (GLP-1)が担っている. これらはインスリン分泌促進を介して脂質代謝に関与するが, 膵外作用ではGIPは脂肪細胞に作用することで栄養を脂肪細胞に蓄積する一方, GLP-1は消化管に作用することで食後のリポ蛋白上昇を抑制するなど, 異なる作用を発揮する. インクレチン薬は糖代謝のみならず脂質代謝にも影響を及ぼすことがわかってきた. 「インクレチンとは」インクレチンのもともとの概念は, 消化管由来で膵β細胞からのインスリン分泌を促進する因子である. その後の研究の進展によって, 主として上部小腸に存在するK細胞から分泌されるgastric inhibitory polypeptide (GIP)と主として下部小腸に存在するL細胞から分泌されるglucagon-like peptide-1 (GLP-1)がインクレチンとしての生理活性を有することがわかった.
「Key Words」インクレチン,GLP-1,GIP1,膵外作用

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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