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特集 糖尿病の血管合併症

糖尿病診療の現状

前川聡

The Lipid Vol.23 No.2, 39-42, 2012

[Summary]滋賀県医師会による全医療機関を対象とした2回の糖尿病実態調査の登録データ(2000, 2006年)から, 糖尿病患者における血糖・血圧・脂質管理の現状を検討した. 平均HbA1c(JDS値)は6.9%であり, 55%の症例は不完全な血糖管理状態であることが明らかとなった. 高血圧症を約60%の症例が, 脂質異常症を50%の症例が合併していること, さらに, 糖尿病患者の約35%が高血圧症・脂質異常症の両者を合併し, 両者の管理基準の達成率がきわめて低いことが明らかになった. 血糖, 血圧, 脂質の集学的治療の有用性は認識されているものの, 実臨床での達成が難しい現状が明らかになった. 「はじめに」国際糖尿病連合(IDF)によると世界の糖尿病患者数は2011年には, 3億6,600万人に達し, 2010年に比べて30%増加した. 特に中国やわが国を含む西太平洋地区での増加が顕著で, わが国の患者数は1,070万人と推定され世界第6位であり, 2007年の890万人から180万人増加したことになる.
「Key Words」実態調査,高血圧,脂質異常症,治療状況,達成率

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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