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特集 ステロイドホルモンと脂質代謝―最近の進歩と臨床の新展開―

コルチゾールと脂質代謝

島袋充生佐田政隆山川研益崎裕章

The Lipid Vol.23 No.1, 35-41, 2012

[Summary]グルココルチコイドは, 急性期には主に異化作用を示し, 慢性期には主に同化作用を示す. すなわち, 急性ストレスで分泌されるコルチゾールは, 脂質分解作用(リポリーシス)を有し, 糖質, 脂質, アミノ酸のミトコンドリア利用を亢進する(異化作用). 一方, グルココルチコイドの慢性的過剰状態であるクッシング症候群では, 中心性肥満すなわち脂質蓄積が起こる(同化作用). (1)クッシング症候群, (2)ステロイド製剤, (3)メタボリックシンドロームでは, グルココルチコイド作用の過剰が関与する脂質代謝異常がみられる. 「はじめに」コルチゾール(cortisol)は, 副腎皮質ホルモンであるグルココルチコイド(糖質コルチコイド)の一種で, 糖質代謝のみならず, 脂質および蛋白質代謝, 核酸といった代謝調節を司る. コルチゾールの前駆物質コルチゾンは, コレステロールからプレグネノロン(pregnenolone)を経て生合成される.
「Key Words」メタボリックシンドローム,クッシング症候群,ステロイド製剤,リポリーシス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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