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脂質研究の過去・現在・未来―創刊100号を迎えて―

(100号によせて)二十年を振り返って

横山信治

The Lipid Vol.21 No.4, 33-34, 2010

『The Lipid』100号刊行おめでとうございます. 本誌が創刊されましたのは1990年, 私が8年勤めた国立循環器病センターを辞め, カナダ・エドモントンのアルバータ大学に移って2年目の頃であったと思います. その年に発行された第3号の「海外便り」に, カナダに移ることになった前後のエピソードやアルバータ大学での研究室の立ち上げについて寄稿させていただいたのが, 本誌とのお付き合いの始まりであったと思います. この時期はスタチンの市場への登場の直後であり, 脂質リポ蛋白質の研究と動脈硬化症予防治療の臨床がようやく具体的に結びついて, この分野の研究が世界中で熱気を帯び始めていた時代になります. 私自身についていえば, 1988年から格闘してきたカナダでの研究室の運営がようやく軌道に乗り始め, 同時に開設したLipid Clinicでもスタチンなどの臨床治験がいくつか走り始めていた頃にあたります. 研究テーマでは, 国立循環器病センターからのポスドクの原斉先生が, 現在のABCA1 pathwayの最初の発見であるアポリポ蛋白質と細胞から直接HDLが産生される反応について論文化の準備を進めている時期でした1).

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