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肝疾患と糖尿病 ①ウイルス性肝炎およびアルコール性肝障害と糖尿病の関連

Diabetes Frontier Vol.28 No.6, 644-648, 2017

糖尿病は世界的に増加している健康上の問題となっている。2030年までに,成人の糖尿病患者の割合は,世界的には6.4%から7.7%へ増加し,次の10年間では先進国では20%,途上国では69%まで増加すると推測されている1)2)。糖尿病発症の危険因子として,肥満,高血圧,アルコール,喫煙などが挙げられており,インスリン抵抗性と膵臓β細胞の機能不全が糖尿病の主たる機序であり,糖代謝および脂質代謝の毒性産物が糖尿病発症に深く関与している1)2)
日本糖尿病学会が2016年に,2001~2010年の10年間の全国規模の検討を行い,45,708名の糖尿病患者の死因が分析された。第1位は悪性新生物で38.3%,第2位は感染症で17.0%,第3位が血管疾患で14.9%と報告された3)。悪性新生物の中では,第1位は肺癌,第2位が肝癌,第3位が膵癌であった。前回の同調査では肝癌が第1位であり,今回は第2位となったが,糖尿病と肝癌の強い関連が改めて明らかとなった。
「KEY WORDS」ウイルス性肝炎/アルコール性肝障害/糖尿病/HCV/HBV

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抄録