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Ⅲ.大規模臨床試験から明らかになった心血管イベントの予防・治療戦略 ③血糖管理:薬剤特異的心血管イベント抑制効果の可能性とその背景を考察する

Diabetes Frontier Vol.28 No.5, 551-556, 2017

振り返ってみると2008年は糖尿病と心合併症において重要な年であった。1つは厳格な血糖管理を目指したACCORD(Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes)1),ADVANCE(Action in Diabetes and Vascular Disease:Preterax and Diamicron Modified Release Controlled Evaluation)2),VADT(Veterans Affairs Diabetes Trial)3)といった大規模臨床試験において,厳格な血糖管理を目指すことの有用性が確認できなかったことである。特にACCORDでは死亡率が上昇し,低血糖に対する関心が高まった。もう1つは,ロシグリタゾンによる心血管リスク上昇が懸念されたことを受け4),米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)がガイダンスを発行し5),新規2型糖尿病治療薬を承認申請するすべての製薬企業に,心血管イベントに対する安全性を検証するよう義務付けたことである。そこで本稿では,FDAのガイダンス発行以前と以後に分けて薬剤特異的な心血管イベント抑制効果の可能性とその背景を考えてみたい。
「KEY WORDS」糖尿病/心血管イベント/FDAガイダンス/SGLT2阻害薬/GLP-1受容体作動薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録