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糖尿病黄斑浮腫に対する薬物治療

Diabetes Frontier Vol.28 No.3, 308-313, 2017

糖尿病黄斑浮腫(diabetic macular edema:DME)は,糖尿病網膜症のどの段階でも発生し,高度の視力低下をもたらすので,その治療は臨床上重要である。DMEの病態においては,血管透過性の亢進,血管閉塞による血流障害,炎症,後部硝子体膜の牽引などの要因が複雑に関与しているとされている。またDMEは網膜毛細血管瘤による局所性DMEと,網膜血管床からの漏出によるびまん性DMEとに大別される。局所性浮腫に対しては毛細血管瘤への直接凝固が非常に有効である。一方,びまん性浮腫に対しては格子状光凝固も行われてきたが,治療後の瘢痕拡大により不可逆的な視力低下に陥ることも少なくなく,課題が残されていた。しかしDMEを有する患者の硝子体に血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)や炎症系サイトカインが多く分泌されていることが知られるようになると,抗VEGF治療や抗炎症治療といった薬物療法が試みられるようになった。現在,DMEに対する薬物治療として主に使用されているのが,抗VEGF薬とステロイドである。
「KEY WORDS」糖尿病黄斑浮腫,血管内皮増殖因子,ステロイド,光凝固,サイトカイン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録