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特集 妊娠糖尿病

特集にあたって

杉山隆

Diabetes Frontier Vol.27 No.5, 577, 2016

妊娠糖尿病の臨床的意義として,①妊娠合併症の増加,②母体の将来の2型糖尿病発症の増加,③児の将来の生活習慣病発症の増加があげられる。したがって,妊娠時の母体・胎児・新生児の合併症などの短期的合併症のみならず,中期,長期的合併症と関連することは,臨床的にきわめて意義深い。
妊娠糖尿病の診断基準が変更され,早6年が経過した。妊娠糖尿病の頻度の増加,特に軽度妊娠糖尿病の増加が著しいにもかかわらず,管理方針が定まらぬまま診断基準が採用されたため,現場では混乱が生じた。その後,各施設において産婦人科,内科間の連携などによりそれぞれの管理方針が決定され,管理されているのが現状であろう。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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