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特集 他の疾患や条件に伴う糖尿病・二次性糖尿病

妊娠に伴う糖尿病

清水一紀

Diabetes Frontier Vol.27 No.1, 75-79, 2016

「はじめに」妊娠に伴う耐糖能異常への治療介入は,短期的な意義と長期的な意義とが存在する。短期的な意義とは周産期における母児合併症の予防であり,長期的な意義は妊娠後に発症する真の糖尿病の予防である。妊娠中の管理としては,糖尿病合併妊娠と妊娠糖尿病では周産期予後が大きく異なるため二分して考える必要がある。すなわち,糖尿病合併妊娠の治療は奇形や重篤な周産期合併症を予防するためで,妊娠糖尿病の治療は主に巨大児の予防である。さらに特殊な例ではあるが,妊娠中に発症する劇症1型糖尿病も忘れてはならない。
「key words」妊娠,劇症1型糖尿病,HbA1c,グリコアルブミン,妊娠糖尿病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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