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特集 日本人糖尿病の大規模臨床・疫学研究

JDCP Study

西村理明

Diabetes Frontier Vol.26 No.6, 734-738, 2015

「Ⅰ.JDCP Studyとは」世界における糖尿病患者数ならびにその合併症の急増は,個人のレベルのみならず,医療経済の面でも大きな問題となっている。しかしながら,21世紀に入ってから開始された,わが国における糖尿病合併症の実態やそのリスク因子に関する全国的規模の前向き観察研究はきわめて少ない。そこで2004年10月,日本糖尿病学会はデータベース構築委員会を常置委員会として設置し,Japan Diabetes Complication and its Prevention prospective(JDCP)Studyを,5年間にわたる前向きの観察研究事業として開始した。また,本研究においては,合併症の発症と進展リスクの判定のために各分野の専門家の協力が欠かせないため,日本腎臓学会,日本糖尿病眼学会,日本歯周病学会の3学会に働きかけ,共同研究を行う体制とした点も特筆すべきポイントである。JDCP Studyは,2009年から2年間は厚生労働省指定研究として位置付けられ1),2011年以降は,日本糖尿病学会データベース構築委員会の中核的学術研究事業研究として遂行されている。
「key words」JDCP study,HbA1c,疫学,コホート研究,糖尿病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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