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特集 高血圧と臓器障害

低血糖と交感神経系と臓器障害

森豊

Diabetes Frontier Vol.26 No.2, 210-218, 2015

「Ⅰ.交感神経活動の日内変動の評価法」心拍変動(心電図のRR間隔の変動)あるいは収縮期血圧値の変動の周波数解析から得られるパワースペクトラム成分が,自律神経活動を反映すると考えられており,経時的な自律神経機能の評価に用いられている。交感神経系と副交感神経系とでは,反応の周波数特異性が異なり,交感神経系の反応は呼吸周期のような高い周波数成分には追随できないことが知られている。したがって,呼吸周期の変動(高周波成分:HF)は副交感神経系のみの活動を反映するのに対し,血圧変動の成分(低周波成分:LF)は交感神経活動と副交感神経活動の双方を反映する。この違いを利用して,心拍変動を周波数解析してHFとLFを評価すれば,交感神経活動と副交感神経活動を分離して評価することができ,これを利用した自律神経活動評価法が心拍変動の周波数解析である。すなわち,心拍変動のスペクトラム解析により得られたHFパワーが副交感神経の指標,LFのパワー/HFのパワーの比が交感神経の指標として,臨床的に自律神経機能評価に用いられている。
「key words」低血糖,交感神経,不整脈,心筋虚血,CGM

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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