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特集 高血圧と臓器障害

高血圧と脳血管障害

荒木睦子細見直永松本昌泰

Diabetes Frontier Vol.26 No.2, 169-174, 2015

「はじめに」脳卒中は,癌,心臓病,肺炎とともにわが国の主要死因に含まれ,高血圧はその強力な危険因子である。血圧値と脳卒中発症率の関係は直線的な正の相関関係にあり,血圧が高いほど脳卒中の発症率は高くなる。また高血圧の影響は脳卒中臨床病型ごとで異なり,脳出血,ラクナ梗塞が最も高血圧との関連が強いことが久山町データで示されている。脳卒中の一次予防,二次予防いずれにおいても厳格な血圧管理はきわめて有効である。さらに脳卒中の大半を占める脳梗塞患者は従来考えられていた以上に,糖尿病(耐糖能異常を含む)を合併していることが明らかとなり,再発予防の観点から糖尿病の積極的な評価,早期治療介入を常に考慮する必要がある。糖尿病に合併した脳梗塞や一過性脳虚血発作の予防には,糖尿病に対する血糖コントロール強化療法よりも,合併した高血圧や脂質異常症に対する降圧治療やスタチン療法が効果的である。
「key words」脳梗塞,脳出血,抗血栓療法,糖尿病,高血圧

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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