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特集 糖尿病と精神疾患

糖尿病と精神疾患の疫学

峯山智佳野田光彦

Diabetes Frontier Vol.25 No.3, 261-268, 2014

「はじめに」精神的な健康が保たれていることは, 糖尿病を良好に管理する上で重要である. というのも精神医学的な問題を抱えている患者やその家族では, 糖尿病を治療する上で求められる療養行動の遂行が阻害される結果, より良い健康予後を達成するのが困難になる場合が少なくないからである. これを受けて, わが国の「糖尿病治療ガイド」をはじめ各ガイドラインでは, 患者の心理社会的な状況を適宜評価することを推奨している1)2). 糖尿病診療従事者が精神医学的な問題を抱える患者を診療するケースとしては, 糖尿病と診断されることや生活習慣の変更を強いられることなどを契機に不安や抑うつ症状を訴えるようになる場合や, 糖尿病の経過中に, 糖尿病とは独立に何らかの精神疾患を発症する場合など, 糖尿病診療従事者が発見して精神保健医療の窓口に紹介する場合と, 精神科や心療内科での治療経過中に耐糖能異常を指摘され糖尿病外来を紹介受診される場合とが考えられる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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