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特集 小児・思春期糖尿病の最近の動向

日本人小児1型糖尿病におけるCSIIとカーボカウントの特性

広瀬正和川村智行

Diabetes Frontier Vol.23 No.6, 672-677, 2012

「はじめに」カーボカウントは糖尿病における食事療法, インスリン調整法において炭水化物量に注目して管理を行うもので, Diabetes Control and Complications Trial(DCCT)やDose Adjustment for Normal Eating(DAFNE)studyなどでその有用性が認められたことから欧米では一般的に利用されている指導法である. しかし, わが国では食品交換表やカロリー中心の栄養指導が一般的であるため, いまだ普及していないのが現状である. インスリンポンプ療法も微細なインスリン量の調整, カーボカウントを利用したインスリン量の計算, pre-programmableな基礎インスリン注入を行うことができるなど, 現在, 最も生理的なインスリン分泌に近いインスリン療法を行うことができる. カーボカウントの概念, 実際のインスリン調整法, カーボカウント, インスリンポンプ療法における日本人の特性について述べる.
「key words」カーボカウント,インスリンポンプ,インスリン/カーボ比,インスリン効果値,基礎インスリン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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