<< 一覧に戻る

特集 メトホルミンの現況と新たな展望

メトホルミンと体重管理:グレリン,GLP-1

草鹿育代長坂昌一郎

Diabetes Frontier Vol.23 No.1, 47-52, 2012

「はじめに」ビグアナイド(BG)薬は, スルホニル尿素薬と並んで, 50年以上の歴史のある経口血糖降下薬である. しかしBG薬の1つであるフェンホルミンが乳酸アシドーシスのリスクのため発売中止となったことから, 1980年代以降メトホルミンなど他のBG薬についても, わが国での使用頻度は激減していた. その後米国での有効性・安全性の再確認1), United Kingdom Prospective Diabetes Study(UKPDS)での肥満2型糖尿病患者の合併症抑制2)などのエビデンスが報告されてから, ここ10年ほどで急速に見直されてきた. 現在欧米のガイドラインでは, メトホルミンが2型糖尿病治療の第一選択薬であり, またわが国での処方も急増している. 「I. 体重への影響・食欲抑制効果」2型糖尿病の治療では, 多くの症例に認められる「肥満」を悪化させない薬物療法が重要である. BG薬はさまざまな臨床研究において, 血糖コントロール改善に際して, 一貫して体重が増えにくいことが観察されている.
「key words」グレリン,GLP-1,ピオグリタゾン,食欲,胆汁酸

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る