全文記事
エイジングとアンチエイジング機構と糖尿病
特集にあたって
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.21 No.1 2101-25,
2010
著者名
柏木厚典
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
糖尿病
/
栄養管理
/
アンチエイジング
診療科目
一般内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
Diabetes Frontier
本特集は, 昨年大阪で行われた第52回日本糖尿病学会のfeatured symposiumに取り上げたテーマで, 今後重要な研究課題になると考えている. 特に糖尿病患者の血管年齢は非糖尿病患者に比べて20年程度老化が進行していることが指摘され, また過食, 成長シグナルで各種臓器のミトコンドリアの酸化的リン酸化経路が亢進し, ミトコンドリアでATP生合成が亢進し, その結果ROS(活性酸素)の産生が亢進し, 細胞障害の原因となる. また糖尿病など細胞の酸化ストレスが亢進する場合にもROS産生が亢進し, いずれにしても加齢が進行することになる. 老化現象(エイジング)は下等動物から高等動物に至るまで高度に保存された生命現象である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。