接触皮膚炎の治療の原則は原因除去である。原因製品究明にはパッチテストが有用である。ジャパニーズスタンダードアレルゲン(JSA)を活用すれば予測できなかった原因に気がつける。また製品を用いたパッチテストは偽陰性を生じることがあるが,疑わしい製品とともにJSAを貼布すれば原因を見逃さずに済むことがある。2015年より本邦で保険収載されたパッチテストパネル®(S)は,ready-to-useのアレルゲンで,非常に簡便な検査試薬であるが,その特徴を十分に理解して活用する必要がある。
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