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特集 重症喘息Up-To-Date

生活環境要因と重症化③

―喫煙の影響(ACOSを含む)―

浅井一久平田一人

喘息・アレルギー Vol.30 No.1, 34-39, 2017

気管支喘息(以下,喘息)治療は吸入ステロイド薬(ICS)の導入以降格段の進歩はみられたが,ICS治療に抵抗を示す重症喘息が存在する。喫煙は,喘息気道炎症プロファイルに働きかけてTh17型炎症を亢進させたり,ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)活性を低下させたりして,ステロイド抵抗性を誘導する。また,喫煙は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主たる原因であり,喘息へのCOPDの合併である喘息-COPDオーバーラップ症候群(ACOS)は喘息の重症化をきたす。喫煙喘息・ACOSでは,禁煙が最大の治療であり,禁煙治療を行い,ICSと気管支拡張療法を十分に行う。またこれらに加えて,ステロイド抵抗性を改善する抗炎症治療,抗酸化ストレス治療などの新規治療の開発,併用が期待される。
「key words」重症喘息,喫煙,ACOS(喘息-COPDオーバーラップ症候群),ステロイド抵抗性,HDAC

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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