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特集 アレルギー診療のトータルアプローチ

総合アレルギー専門医に求められる小児科領域

Pediatarics skills and knowledge for total allergist

勝沼俊雄

喘息 Vol.28 No.2, 58-60, 2015

「Summary」日本アレルギー学会では従前より,総合アレルギー診療医(Total Allergist)たる専門医のあり方について議論を重ねてきた。小児科領域に関して,小児科専門医は重症アレルギー疾患,難治性アレルギー疾患にまで精通すべきである。基盤科が小児科以外の医師については,以下の研修7目標を提案したい。①アナフィラキシーへの対応,②年齢区分ごとの慢性咳嗽・喘鳴の鑑別診断,③中等症(step 3)以下の小児喘息対応,④軽症食物アレルギーへの対応,⑤軽症アトピー性皮膚炎への対応,⑥小児の薬用量,⑦家庭・地域での生活指導。
日本アレルギー学会では約10年前より,日本アレルギー学会認定専門医(以下,アレルギー専門医)について,制度の抜本的改正作業に取り組んできた。これは,厚生労働省および日本専門医制評価・認定機構(以下,機構)が推進する専門医制度改革の一環ともいえる。
「Key words」アナフィラキシー,慢性咳嗽,喘鳴,食物アレルギー,アトピー性皮膚炎,生活指導

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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