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特集 脂質メディエーターの基礎と臨床

乳児喘息におけるロイコトリエン受容体拮抗薬の役割

How should be LTRA used in the management of infant asthma

西田光宏吉原重美

喘息 Vol.28 No.1, 66-71, 2015

「Summary」ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は,乳幼児のウイルス感染症に伴う反復喘鳴と呼吸困難の軽減目的で広く処方されている薬剤である。しかし,今までの報告では,遷延性の経過をとり,好酸球が気道炎症に関与すると推定される年長児などの一部を除いて,プラセボとの比較で,有意な臨床効果を認めていない。一方で,慢性喘息と診断された乳幼児を対象とした報告では,LTRAの安全性は高く,喘息症状の軽減に有効であることは,確認されている。しかし,慢性喘息児でもすべての症例に有効ではなく,個別治療と医療経済的な視点から,LTRAが有効な症例の選別が可能な指標の確立が望まれる。
「はじめに」ウイルス感染症は,喘息発症に関わる重要な環境因子である。さらに,喘息発症後の気道過敏性亢進やリモデリングを進行させる悪化因子であり,喘息発作を誘発する誘発因子でもある。
「Key words」ロイコトリエン受容体拮抗薬,乳児喘息,モンテルカスト,反復喘鳴,respiratory syncytial virus

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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