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特集 喘息・アレルギーと遺伝子Up-To-Date

喘息治療の薬理遺伝学

Pharmacogenetics of asthma therapy

近藤光子玉置淳

喘息 Vol.26 No.1, 42-47, 2013

「Summary」喘息治療の反応性には個体差が存在し, 遺伝的素因が関連する. 薬理遺伝学とは, 遺伝子多型と治療反応性との関連を研究する学問である. これまでβ2刺激薬ではβ2受容体, ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)ではロイコトリエン(LT)合成経路に関連する酵素, 吸入ステロイド薬(ICS)はステロイドの細胞内作用点などをターゲットに候補遺伝子研究がなされてきた. 最近では喘息の薬理遺伝学の分野でもゲノムワイド関連解析(GWAS)が行われ, β2刺激薬の反応性に関連するSPATS2L, ICSの効果に関連するGLCCI1における遺伝子変異などが発見されている. これらの研究成果は個別化医療への道を開き, 費用対効果を適正化して, 医療費の削減にも繋がるものと期待されている.
「はじめに」喘息は遺伝的素因と環境要因が発症に関わっている多因子疾患であり, その病態は各個人によって異なるとともに治療薬に対する反応性も異なっている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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