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特集 運動器を構成する骨・軟骨・関節・筋肉・靱帯・腱のトピック

6.骨リモデリングに関する最新のトピック(2)―カップリング・シグナル受容分子としてのRANKL―

本間雅池淵祐樹鈴木洋史

THE BONE Vol.33 No.1, 57-61, 2019

骨リモデリング過程において,骨細胞からのRANKL(receptor activator of nuclear factor-kappa B ligand)刺激を受容して多核化を開始した破骨細胞からは,RANK(receptor activator of nuclear factor-kappa B)を含有する細胞外膜小胞が放出される.この膜小胞型RANKは骨芽細胞表面のRANKLに結合することで,RANKL逆シグナル経路を活性化し,Runx2の核内移行を引き起こして骨芽細胞の初期分化を促進する.このシグナル経路は他のさまざまな因子と協調して,骨吸収と骨形成のカップリングに寄与していると考えられる.
「KEY WORDS」骨リモデリング,骨芽細胞,破骨細胞,細胞外膜小胞,RANKL逆シグナル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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