前回はウマ科とウシ科を例に挙げたが,系統論を語ったとともに,期せずして走行適応と多少なりとも重量適応の領域に踏み込んでいたといえる1).もう少し祖先的と考えるか,もしくは“非走行”群ともいえる範疇で上腕骨の形態がどのように決まるかを論じておきたい.